トラベルスタンダードジャパンの処分は?不正受給・てるみくらぶ3つの不安を解消

    TSJの処分は営業停止の公表なし。気になる3つは国のお金と別会社の話

    安いから、見積もりだけでも取ってみたい。そう思って調べたら「処分」「不正受給」「てるみくらぶ」の文字。ここで手が止まった方は多いはずです。

    先に答えをお伝えします。

    トラベルスタンダードジャパンの処分は、営業停止も登録取消も公表されていません。気になる3つは、国のお金の話が2つと、別会社の話が1つです。

    中でも重い話は、2026年1月に公表された約2.9億円の助成金の不正受給。これは事実です。ただ、国に申請したお金の話で、TSJがお客様の旅行代金に手を付けた話ではありません。

    この記事の要点
    • 営業停止・登録取消は公表されていない
    • 気になる3つは国のお金と別会社の話
    • 代金への備えはカード払いなど3点で足りる

    書いているのは、旅行会社に勤めて約20年になる、現役の旅行会社勤務者のやまもとです。店頭でお客様に聞かれたら、こうお答えします。そのつもりで整理しました。

    この記事を書いた人:やまもと

    • 旅行会社勤務の現役管理職
    • 日々変わる現場の情報に触れています
    • 資格:総合旅行業務取扱管理者
    業界歴20年以上

    肩の力が抜けたら、気になる旅先の金額だけ先に見ておくのも手です。

    • 見積もりは無料
    • 申し込みとは別
    • 合わなければ、断ってOK
    目次

    トラベルスタンダードジャパンの処分は?営業停止・登録取消は公表されていません

    トラベルスタンダードジャパンの処分で、営業を止められるような話は公表されていません。気になる話は3つに分けると、怖さの正体が見えてきます。

    営業停止も登録取消も公表されておらず、今も新しいツアーを売り出している

    旅行会社にとって本当に重い処分は、旅行業法にもとづく業務停止と登録取消です。観光庁の行政処分の一覧(2026年7月更新分まで)に、TSJの名前は載っていません。

    公式ページで旅行会社の行政処分の一覧を見る

    営業もふつうに続いています。2026年10月30日には、モルディブのリゾートのツアーを新しく売り出しました。

    公式サイトのお知らせには、11月4日にも新しい記事が載ったばかりです。

    トラベル・スタンダード・ジャパン公式サイトのお知らせ欄(クリックで公式ページへ)
    出典:トラベル・スタンダード・ジャパン公式サイト|▶ 公式ページで最新を確認

    営業を止められた会社は、新しいツアーを出せません。旅行会社の中から見ると、ここが分かりやすいサインです。

    気になる話は3つ。国のお金の話が2つ、別会社の話が1つ

    検索で目にする不安の種は、次の3つです。

    話題今の状況誰のお金か
    助成金の不正受給公表・取消済み国のお金
    GoTo疑惑疑いの段階国のお金
    てるみくらぶ2017年に破産別の会社

    並べてみると、お客様が払う旅行代金そのものが問題になった話は、1つもありません。3つとも、国のお金か別会社の話。ここが、ぜひ持ち帰ってほしい整理です。

    口コミや評判の全体像は、こちらにまとめています。

    不正受給とGoTo疑惑は?どちらも国のお金の話で、お客様の代金とは別

    不正受給は事実で、軽く見てよい話ではありません。それでも、国への申請の問題と、お客様から預かる旅行代金は、お金の流れが別です。

    不正受給は本当。2026年1月に東京労働局が約2.9億円を公表

    まず、公表された事実を4つに絞ります。

    • 2026年1月16日、東京労働局が公表
    • 金額は293,129,462円(約2.9億円)
    • 休業していないのに、休業したとして申請
    • 公表資料に自主申告の記載、支給決定は取消

    雇用調整助成金は、コロナ禍で休業した会社の人件費を国が支える制度です。実際には休業していないのに、申請していました。不正は不正で、ここを小さく見せるつもりはありません。(参照:東京労働局「不正受給の公表資料」)

    自主申告があり、支給決定は取消済み。返還も一部は済んでいる

    支給決定の取消は、公表より前の2025年11月28日に済んでいます。

    受け取った分の返還も、2026年3月末の時点で一部が終わりました。

    公表資料には自主申告の記載もあり、取消と返還の手続きにも入っています。この違いは大きいと考えます。

    重要助成金は、会社が国に申請して受け取るお金です。お客様が払う旅行代金を、勝手に使い込んだ話ではありません。

    「お金にだらしない会社なのでは」と感じるのは、自然な気持ちです。だからこそ、気にするべきは会社の評判より、自分が払うお金の守り方。その方法は、このあと3点にまとめます。

    GoTo疑惑は2022年の「疑い」の段階。TSJへの処分は公表されていない

    GoToトラベルの件は、2022年2月8日の国土交通大臣の会見で、TSJの名前が「関与の疑い」として挙がり、調査を続けるとされた段階です。(参照:国土交通省「大臣会見の要旨」)

    その後、2月22日の観光庁長官の会見で、新しいGoToトラベル事業に参画させない会社が示されました。JHAT・ジャパンホリデートラベル・ミキ・ツーリストの3社で、TSJは入っていません。

    TSJへの処分は、公表されていません。不正受給が公表された助成金の件とは、重さがはっきり違います。

    てるみくらぶとの関係は?別会社の破産で、代金への備えも確認できる

    てるみくらぶは、TSJとは別の旅行会社です。そのうえで「払った代金はどう守られるのか」まで確かめておくと、安心して選べます。

    てるみくらぶは2017年に破産した別会社。代金を預かったまま事業が止まった

    てるみくらぶは、2017年3月に破産しました。

    負債は約151億円。旅行者から先に受け取っていた代金(前受金)は、約100億円にのぼりました。(参照:東京商工リサーチ「てるみくらぶの破産の経緯」)

    代金を払ったのに、旅行に行けない。お金も戻らない。旅行会社の名前に「処分」の文字が並ぶと、この光景を思い出す方が多いのではないでしょうか。

    不安になるのは当然です。旅行の代金は、出発より前に払うもの。だからこそ、預けたお金がどう守られるかは、旅行会社を選ぶときの本丸です。

    TSJとてるみくらぶをつなぐ報道や公表はない

    TSJの助成金やGoToの件と、てるみくらぶの破産は、まったく別の出来事です。会社も別で、両社をつなぐ報道や公表は見当たりません。

    2つの名前が一緒に検索されるのは、「旅行会社のお金の不安」として思い出されやすいからだと考えます。トラベルスタンダードジャパンとてるみくらぶが、同じ問題を抱えているという意味ではありません。

    TSJは保証制度に加入。上限7,000万円は請求者全員で分け合う仕組み

    旅行会社が万一つぶれたとき、旅行者が代金の弁済を受けられる仕組みがあります。TSJは、日本旅行業協会(JATA)の保証社員です。

    旅行会社は、国にお金を預けるか、協会の保証社員になるかのどちらかで、この備えを用意します。TSJは後者で、協会に分担金を納める形です。(参照:TSJ公式サイト「旅行業約款の保証の記載」)

    注意弁済の限度額は7,000万円。旅行者1人あたりではなく、請求した全員でこの額を分け合う仕組みです。

    てるみくらぶのように前受金が大きく膨らむと、全額は戻りません。

    保証はあります。でも、万能ではありません。

    旅行会社に勤める立場から見ても、これが正直なところです。

    もう1つの正直な話をすると、会社の体力は、外からは見えません。売上や損益を、私たちが外から確かめる手段はほとんどありません。

    だから私は、こう考えます。見えない会社の体力を心配するより、自分の払い方で備える。それが、お客様の側でできる確かな守り方です。具体的な方法は、次の章でお伝えします。

    お金を守る3つの考え方。保証には7,000万円の上限があり、会社の体力は外から見えないので、カード払いなど自分の払い方で備える

    トラベルスタンダードジャパンの処分を踏まえて、申込前に備えるのは3点だけ

    トラベルスタンダードジャパンの処分の話を踏まえても、申込前に備えるのは3点で十分です。どれも、見積もりを見ながら確かめられます。

    契約書を隅々まで読む必要はありません。旅行会社の勤務者として、見ておけば十分と考えるのがこの3点です。

    ①登録番号と保証の加入は、公式サイトと会員一覧で確かめられる

    TSJの公式サイトには、観光庁長官登録旅行業第1949号(第1種)と載っています。JATAの正会員であることも、協会の会員一覧で誰でも確かめられます。(参照:日本旅行業協会(JATA)「会員一覧」)

    番号が表に出ていて、協会の会員でもある。まずはここが確かめられれば、入口の安心としては足ります。

    トラベル・スタンダード・ジャパン公式の会社概要。旅行業登録の番号とJATA正会員の記載(クリックで公式ページへ)
    出典:トラベル・スタンダード・ジャパン公式サイト|▶ 公式ページで最新を確認

    ②支払いはカード払い。もしものときの相談先が増える

    TSJの支払いは、銀行振込かクレジットカードです。銀行振込は申込金と残金の2回、カードは原則一括で払います。

    ポイントカードが使えるなら、カード払いを選んでください。万一のとき、旅行会社の保証に加えて、カード会社にも相談できます。

    相談先が1つ増えるだけで、気持ちの余裕がまるで違います。

    ③キャンセル料がいつから発生するかを、見積もりで聞く

    見積もりが届いたら、「キャンセル料はいつからかかりますか」とひと言聞いてください。いつまでなら無料でやめられるかが分かれば、落ち着いて検討できます。

    料率など、キャンセル料の詳しい中身は、こちらの記事にまとめています。

    見積もりは無料で、申し込みとは別。合わなければ断ってOK

    見積もりは無料で、申し込みとは別です。金額や条件が合わなければ、そこで断って大丈夫です。

    3点を確かめる場所として、見積もりほど手軽なものはありません。気になる旅先で、金額と一緒に条件まで見てしまうのが近道です。

    不安の正体と備え方が分かったら、あとは自分の旅先で条件を確かめるだけです。

    • 営業停止・登録取消の公表なし
    • 保証制度に加入している
    • カード払いで備えられる

    見積もりの頼み方は、実際の画面つきでこちらにまとめています。入口が2つあるので、迷ったら先に見ておくと安心です。

    FAQ|トラベルスタンダードジャパンの処分でよくある質問

    トラベルスタンダードジャパンの処分について、よく聞かれる質問に短く答えます。

    旅行業登録は取り消されましたか?

    登録取消の公表はありません。公式サイトには観光庁長官登録旅行業第1949号(第1種)が載っていて、新しいツアーの販売も続いています。

    申し込んでも安全な会社ですか?

    営業停止や登録取消の公表はなく、保証制度にも加入しています。そのうえで、カード払い・キャンセル料の発生日・登録番号の3点を見積もりで確かめれば、安心して判断できます。

    トラベルスタンダードジャパンはてるみくらぶと同じ会社ですか?

    違います。てるみくらぶは2017年3月に破産した別の旅行会社で、TSJとのつながりを示す報道や公表はありません。

    どのような処分を受けましたか?

    公表されたのは、2026年1月の雇用調整助成金の不正受給(約2.9億円)です。措置は支給決定の取消と、事業主名の公表でした。旅行業法にもとづく営業停止や登録取消にあたる公表は、ありません。

    GoToトラベルの件はどうなりましたか?

    2022年に「関与の疑い」として調査の対象になった段階です。新しいGoToトラベル事業に参画させないとされた3社にTSJは入っておらず、TSJへの処分も公表されていません。

    他に公表されているトラブルはありますか?

    公表されている話は、助成金の不正受給・GoTo疑惑・てるみくらぶ(別会社)の3つです。利用した方の口コミは、こちらで詳しく紹介しています。

    まとめ|気になる3つは整理できた。備えて、見積もりで確かめれば足ります

    怖さの正体は、お客様の代金とは別のところにありました。

    • 助成金の不正受給は事実。ただし国への申請の話
    • GoTo疑惑は疑いの段階で、処分は公表されていない
    • てるみくらぶは、2017年の破産で、TSJとは別の会社

    保証には上限があるので、カード払いで自分の代金を守る。登録番号とキャンセル料の発生日は、見積もりで確かめる。備えはこれで足ります。

    空港ターミナルの大きな窓の前を、荷物を持って並んで歩く2人の後ろ姿

    安さに惹かれた気持ちは、間違いではありません。迷っているなら、まず見積もりで条件を見てから決めるのが、いちばん失敗しにくいと考えます。

    条件に納得できたら、あとは行きたい旅先を、思いきり楽しむ準備をするだけです。


    \備えたうえで、条件を確かめる/

    \合わなければ、断ってOK/


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